私が痔を改善させた方法
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約10年ほど前になりますが、排泄後にしばらく動けなくなるほど痔が悪化してしまいました。
痔の始まりは20年も前ですが、あの頃は高校生でした。始めに血便が出て、それからゆっくり10年ほどかけて外痔核は腫れ、内痔核が肛門内から出てきてしまう状態まで悪化してしまったのです。
そう、私は外痔核と内痔核のダブルなんです!こうなると排泄後は本当に何もできなくなってしまいます。
現在は完全に痔を沈静化でき、とても快適な生活を送っています。この記事では痔を改善するために行ったことや注意する点を記載しています。
痔は身体的になりやすい人もいますし、生活習慣のせいで痔になる方もいらっしゃいます。人によって痔の程度は千差万別です。
しかし、どんな痔でも生活環境を見直し、改善させるために薬を頼らなきゃダメなんです。ここに書かれている事を実践できればきっと改善できます!
当サイトでは<改善>と表記しています。それは「痔の完治はほぼ無理」だから改善なんですね。
例えば病院で痔を手術で摘出しても痔は再発しちゃいます。すでに痔になる身体ですので今後、一生生活に気をつけなければなりません。
そして、酷くなった痔を改善するには半年〜1年以上という長い時間がかかります。一瞬で痔が縮小するなんてことは絶対にないので頑張りましょう!
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【重要】まずは病院で診察!
当サイトでは病院の診察を推奨しています。自己判断せず、まずは病院へ行って診察しましょう。
病院で診察を受けることを勧めている理由は2つあります。
- 痔ろうの可能性がある
- 癌の可能性がある
痔ろうとは簡単に言えば「肛門横に膿の通り道が開いてお尻の穴が2つになる」痔です。
肛門内部に細菌がたまり膿の道がお尻までつながってしまいます。早期に発見できれば苦しまずに治療が可能です。発見が遅れ、穴が貫通してしまうと非常に辛い思いをします。
また、痔と癌の違いはお医者さんにしかわかりません。とくに頻繁に血便が出る方はすぐに肛門科で診察を受けましょう。
私は恥ずかしさのあまり内痔核が肛門から出てくるまで放置してしまい大変な思いをすることになってしまいました。初期の段階で病院で処置してもらえばここまで悪化することはなかったかもしれません。
軽度の方もなるべく早く診察を受けることをオススメします。
生活習慣を改善
痔を改善するには生活習慣の見直しが大切です。そもそも痔になる原因は生活習慣にあると言えます。もし痔が治ったとしても生活習慣が悪いままだと再発してしまうのですね。
軽度な痔の場合は生活習慣を見直すだけでもかなり改善されます!
トイレは短時間、1ふんばり
トイレに5分以上こもる方は早急に改善しましょう!
痔の殆どの原因は排便時に踏ん張ることです。踏ん張るのってとっても肛門に負担をかけるんです。出産はその最たるもので、痔になってしまう妊婦さんが沢山いらっしゃいます。
実はトイレに座っているだけでも身体に悪い影響があります。便座に座っていると腸が下がってしまい、ひどい場合には脱腸の恐れがあるんですよ。それほど長いトイレは肛門には悪い環境なんですね。
私はトイレの中で本を読む癖があったので、最短でも30分、長い時は1時間以上こもる生活を続けていました。お通じ自体は良好でしたが、そのような生活を続けていれば痔になるのは当たり前ですよね・・・。
排便は5分以内、そして1回ふんばったらそれで終わりにしましょう。全て排便できず気持ちが悪いかもしれませんが、時間をあけて再びトイレに行ってください。きばるのを1回だけにするだけでかなり肛門への負担が減ります。
そもそもウンチが残っている感覚がある方は内痔核のせいでもあるんですよ。
便秘や下痢を改善する
便は硬くても柔らかすぎても痔に影響を与えます。運動や食べたもので便の質が変わり、特に食物繊維は便の質に影響が大きいのは皆さんもご存知かと思います。
しかし、正直なところ便は生まれつきの体質の影響が大きいので改善しにくいですよね。2〜3才の間に乳酸菌の量が決まってしまい大人になると増えないなんて話もあります。
快便の人とまったく同じものを食べ、運動していても便秘になる人はなります。子供の頃からず〜っと下痢気味の人だっているでしょう。
便を改善するには乳酸菌、もしくはお薬に頼るのが最も確実です。便の質に困っている方は内科に相談してお薬をもらいましょう。そして毎日ヨーグルトやヤクルトなどで乳酸菌を摂ったり、乳酸菌のサプリメントに頼りましょう。
お酒を控え、水分を多く摂る
お酒を飲むとアルコールを分解するために身体の水分が使われます。お酒を習慣にしていると尿がふえて水分不足になりがちです。そうして便が硬くなってしまいます。
便が硬いと排泄時の踏ん張りが増えますし、肛門から出ていくときに痔を刺激して悪いことばかりです。
普通の成人男性で1日に体重1キロにつき約35mlの水分が必要だそうです。体重が60kgだと2リットル必要ということになります。食べ物からある程度水分を摂取しているとはいえ、かなり気をつけて水分を取るようにしないと2リットル近くの水分を得ることは難しいですね。
普通のコップで約200ミリリットルなので約10杯飲めば一日の水分が足りることになります。朝・昼・晩に必ず1杯飲めば600ミリリットルは飲めます。朝・昼・晩に必ず飲む習慣をつければ、適度に水分補給を気をつけることで2リットル近い水分を摂れるでしょう。
お酒を飲んだ場合はそれ以上の水分を飲まなければならないので、可能な限りお酒は控えましょう。
座りっぱなし、立ちっぱなしをやめる
座ること、立つことを長時間続けていると下半身の血行が悪くなり排便時に痔ができやすくなります。1時間程度を目安に多少歩いたり寝っ転がったなど身体を動かしましょう。
座りっぱなしの方はドーナツクッションを活用する事ができますが、あれはどちらかというと悪化させない、もしくは痔が痛くないように座りやすくするものです。動かさない身体を改善するものではありません。それでもいくらかはお尻の負担が軽くなるので1枚は持っておいて損はないです。
立ちっぱなしの方は靴を見直しましょう。基本的に紐で結ぶタイプの靴を履き、しっかりと紐を引っ張って足に固定させます。そして時折、かるく足を開いたり屈伸しましょう。
過度な運動を避ける
マラソンや散歩、筋トレなど適度に行うことは健康的ですので問題ないのですが、過度な運動は避けましょう。特に痔が腫れている場合は擦れたり熱をもつので逆に悪化します。
私はポケモンGOにハマっていた時期に毎日8時間くらい歩いていたのですが、その時は歩いている間にどんどん肛門から痔核が出てくるという自体に・・・。
長時間下半身に負担がかかる運動は痔によろしくありません。
毎日身体を清潔に、可能な限りお風呂に入る
少なくとも毎日シャワーでお尻を清潔に保つようにしてください。特に出血がある場合は細菌が入って悪化する事があるので排便すぐにシャワーで洗い流すことをオススメします。トイレにウォシュレット機能があれば、痔に直接当てないで軽く流すようにウォシュレットすると清潔に保てます。
可能であればお風呂に毎日つかるのをオススメします。お風呂に入ることによって血色が良くなり痔の緩和に繋がります。痔へ効果のある入浴剤がスーパーなどで気軽に入手できるのでそれを入れるのも良いでしょう。
身体を洗い、毎日清潔な下着を身につけるようにしましょう。
お尻の休憩ができる、トイレのタイミングを決める
痔が腫れている状態で動くと下着との摩擦でどんどんひどくなります。可能な限り排便したらお尻を休憩させる時間をとりましょう。
私は排便後は30分〜1時間は寝そべっていないと痔が腫れて動けなかったので、必ず寝る直前にトイレにいくようにしていました。
痔が擦れて痛い場合は生理用品のナプキンを使う
もし痔の腫れがひかない場合は女性の生理用ナプキンをつけることである程度緩和できます。出血や肛門からの膿が漏れても下着を汚しません。男性はブリーフを履けば女性用ナプキンを利用できると思います。相性もあると思いますがソフィのシンクロフィットを貼るだけでも結構楽になります。
内服薬と外用薬で痔を改善しよう!
ここまで生活習慣について書きましたが、ここからは市販されている薬の活用法をご紹介します。
まず痔の改善に使う薬は内服薬と外用薬の2種類あります。内服薬は飲み薬で、外用薬は軟膏になります。
内服薬と外用薬の役割
内服薬は身体の中から改善します。外用薬は腫れや傷などを抗炎症や鎮痛作用により痔を一時的に緩和します。
毎日内服薬を飲み、排便後や痔が辛い時に外用薬の軟膏を患部に塗ることで痔が改善されていきます。
漢方「乙字湯」を飲もう
今の所、痔を治す特効薬はありません。内痔核と外痔核、そしてきれ痔は菌やウイルスによって生じる病気ではなく、排便の負荷や生活習慣の影響でできる慢性的なコブのようなものです。手術で痔核を取ることで一時的に治りますが、身体や生活習慣を改善しないと再発してしまうものです。
生活習慣は個人の努力で改善しますが、身体の中は内服薬で改善させます。その内服薬が「乙字湯」と呼ばれる漢方です。
- 便通改善
- 血行促進
- 抗炎症
- 鎮痛
- 痔核・軽度の脱腸
といった効果があります。
>乙字湯の詳細はこちら
私は実際に乙字湯を飲むことで痔を沈静化させることに成功しています。乙字湯は様々なメーカーが販売してるので選ぶのに迷いますが、同じ生薬を配合しているので基本的に効果は変わらないと思って大丈夫です。
乙字湯を飲むとまず便通が改善されます。私は3日ほど飲むだけで便通の良さが変わってきました。これは便秘の人ほど効果を感じやすいと思います。逆にもともとお通じが良い方は効果を感じにくいかもしれませんね。
オススメの乙字湯は「ピーチラック」
乙字湯の多くは薬局やドラッグストアで売られているので入手しやすい漢方になります。中にはなかなか店舗に無いものもありますが、今は通販を使えば全ての乙字湯を簡単に購入が可能です。そもそも痔のケア商品は恥ずかしいという気持ちから通販利用されたい方も多いかもしれませんね。
乙字湯は正直な話し、どれも一緒です。乙字湯エキスの量が異なりますが配合されている生薬は同じですので効果は変わりません。
- 価格
- 顆粒タイプ(粉末のもの)
乙字湯選びで重要なのはこの2点になります。長期的に飲むためには少しでも安いものを、そして吸収率の顆粒タイプの乙字湯を選ぶのがコツになります。
漢方は独特の風味と苦味がありますので、漢方を飲むのが苦手な人は錠剤タイプを選ぶと良いと思います。錠剤タイプも結構きついのですが多少はましになります。
顆粒タイプかつ、長期的に購入するにあたりコストパフォーマンスに優れている乙字湯が「ピーチラック」になります。
このピーチラックは1箱で16日分入っています。Amazonなどで単品で購入すると4,400円と乙字湯の中では少し高いです。しかし公式サイトで購入すると初回50%などの割引を受けることができるのです。
※キャンペーン内容は時期で異なります。公式サイトをご確認ください。
私は4箱の定期購入キャンペーンを利用したので初回55%割引、次の定期分は29%引きで購入できました。計8箱を購入したことになるので4ヶ月分に限りますが1ヶ月のコストが約4,900円と乙字湯の中では圧倒的に安くすみました。
定期購入はいつでも解約、または停止が可能です。また、ピーチラックはLineと公式ストアの連携が取れるのでスマホで簡単に再注文や、注文履歴の確認が可能になっているので非常に便利です。
ピーチラックの詳細とレビューを記載していますので、購入の参考にしてみてください。
外用薬でお尻のメンテナンスを!
外用薬には主に3つのタイプがあり、それぞれ用途が異なります。また、ステロイドの有無を購入前に確認しましょう。
種類 | 用途 |
---|---|
塗るタイプ | 外痔核、きれ痔に有効。 患部に直接塗る軟膏 |
注入タイプ | 内痔核に有効。 イチジク浣腸のようなチューブを肛門に挿して中に軟膏を注入する |
座薬タイプ | 内痔核に有効。 溶けやすい座薬 |
外用薬を使う重要な理由
痔は外傷と同じです。しかも排泄物を出すところにできるので雑菌が繁殖します。外用薬を塗ることで雑菌の繁殖を抑える効果があるのでとりあえず塗ったほうが良いです。
ステロイドについて
外用薬はステロイドが入っているものと入っていないものがあります。例えば痔で有名なボラギノールがありますが、ステロイド入は黄色、入っていないものは薄い緑色で売られています。
どちらの方が良いか気になる方がいらっしゃると思います。もちろんステロイド入の方が効果が高いです!
ステロイドの方が効果があるのですが、ステロイドって昔から賛否両論なんですよね・・・。使い続けると皮膚がただれるとかアレルギーが悪化するとか。
私はボラギノールのステロイド入を1年ほど使い続けていたのですが特に問題はありませんでした。特に気にしないのであればステロイド入の外用薬を選ぶことをオススメします。
今、ステロイド入のボラギノールを1年間使ったと言いましたが、そうです、1年間使い続けても痔は治りませんでした。外用薬だけだとその場しのぎでしかないんです・・・。
塗るタイプについて
痔かな?と思ったら真っ先に購入しておきたいのが注入タイプの軟膏です。家とお出かけ用に2本常備しておくことをオススメします。
ヒリヒリする箇所や腫れた痔核に直接塗ります。指で直接塗るかトイレットペーパーなどに出して患部に塗りつけます。私は指が汚れるのが嫌なのでトイレットペーパーを細く折ってからお尻に塗りつけています。
この塗るタイプは基本的に外痔核やきれ痔用ですが、肛門から出てきた内痔核に塗ることもできます。内痔核が出てきた状態ですと注入や座薬は痛くて入れにくいので内痔核だけの方もストックしていたほうが助かります。
注入タイプと座薬タイプについて
内痔核で辛い方は注入タイプか座薬タイプを使いましょう。注入タイプと座薬タイプは基本的に好みです。同じメーカーのものであれば中身は殆ど一緒です。
タイプ | 概要 |
---|---|
注入タイプ | 軟膏として外痔核に塗れる。手は汚れないがお尻に刺すのが難しい |
座薬タイプ | お尻に入れやすいが、手が少し汚れる |
このように、外痔核が痛い方は注入タイプを選べば外痔核・内痔核へ軟膏の効果を得られます。ただ注入タイプはお尻に挿しづらいので苦手な方は座薬タイプの方が簡単です。
注入タイプはお尻に入っていると思っても、実は刺さっていなくてお尻の外に全部出てしまうことが多々あるんですよね・・・。でも、それくらい注入タイプはお尻に挿しても負荷が少ない、ということでもあるかもしれません。
迷った時は両方試してみるのが良いです。1箱づつなら、ちょうど3,000円くらいで購入できます。
外用薬のオススメはステロイド入りボラギノール
独特なCMでおなじみの「痔にはボラギノール」をオススメします。
なぜボラギノールがオススメかというと、どこでも買えて高くないからです。長年愛用しているので効果も保証します。どこでもすぐに入手できるのは痔持ちの方にとってとても重要な要素です。薬を取り扱っている殆どのショップならだいたい売っていると思います。
ボラギノールと言ってもいくつか種類があって迷うかもしれません。ステロイド入と入っていない物の両方が売られているので多く感じますが、「軟膏」「注入」「座薬」の3種類です。黄色いパッケージがステロイド入りとして売られています。
- ボラギノールA 軟膏を2つ
- ボラギノールA 注入軟膏を1つ
をとりあえず常備しておけば困らないと思います。Amazonプライムもしくはヨドバシ.comを利用して通販で購入するのが一番安いです。翌日に届くことが多いので緊急時にも頼りになります。
外用薬の変化球「オロナイン」を使う
やけどやちょっとした怪我の時によく使われるオロナインですが痔にも使えます。痔用の薬がない時はとりあえずオロナインで殺菌消毒してお尻を清潔に保ちましょう。痔以外でも使えるので1つは持っておいて損はありませんが、お尻に塗りにくいのが難点です。
最後にまとめ
非常に長くなってしまいましたが、重要なことだけをまとめると以下のようになります。
- 本当に痔なのか病院で診察を受ける
- トイレは5分以内、1ふんばりで済ませる
- 便の質を良くする
- 座りっぱなし、立ちっぱなしの生活をどうにかする
- 痔核が腫れている時は動かず寝る
- 乙字湯を長期的に飲む(最低3ヶ月〜半年)
- 排泄後に軟膏を塗る
痔を改善するためには努力が必要です。一度でも痔になってしまったら、残念ながら痔を悪化させないために生活習慣を見直した生活を続けていくしかありません。治ったと思っても再発するのが痔です。
痔が改善されたとしても1ヶ月位は安心せずに上記の事を続けてください。
大変ですが痔とうまく付き合っていきましょう。