軟膏は使ったほうがいいの?外用薬の役割とは
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「痔にはボラギノール♪」と刷り込まれている方が多いのではないでしょうか?痔になった時に真っ先に思いつくのがボラギノールの軟膏かもしれません。私もそのうちの一人です。
痔の薬は内服薬と外用薬の2種類があり、外用薬は身体の表面に使う薬になります。痔用の外用薬は主に軟膏が売られています。
痔かな?と思った方はきっとボラギノール軟膏のような外用薬の購入を検討すると思います。しかし、外用薬は効果があるのか疑問に思うことでしょう。
結論から言うと軟膏は使ったほうが良いです。軽度の方も重度の方も効果があります。
外用薬で痔は治るの?
痔の初期段階で軽度なものであれば改善されるかもしれませんが、治すのは難しいと思います。というのも、痔になってしまったということは体質&生活習慣が痔に適しているということです。
軟膏を塗って治ったと思っても一時的に症状がおさまっているだけで痔核は潜伏している可能性があります。
外用薬の用途
「抗炎症」「鎮痛」「皮膚の修復」「殺菌」が主な効果になります。これは商品によって違いますし、ステロイドが入っているかでも変わってきます。
表面的な処置になるので傷の修復やかゆみなどの鎮痛効果は高いのですが、痔を根本的に改善していくのには向いていません。排便後に辛い痔を抑えることはできますが、ずっと塗り続けても治る方はほとんどいないでしょう。
改善されないとしてもボラギノール軟膏などの外用薬を使用することで確かに楽になります。痔で痛みや痒み、または出血がある場合は内服薬と合わせて外用薬も使用することを推奨します。
根本的に痔を改善したい場合は内服薬の「乙字湯」を飲み、排便後など特に痔が辛い時に外用薬を使用して快適な生活を送れるようにうまく痔と付き合っていきましょう。
最後に
ステロイド入りが不安な場合はステロイドが抜かれた軟膏も売られています。兎にも角にも何かしらの外用薬は利用したほうが良いです。
痔用の外用薬が恥ずかしい場合はオロナインやベビーワセリンでも構いません。
傷ついた肛門を無防備に下着にこすりつけることは、かなりの負担になります。肛門の清潔さや防御力を上げる意味もあるので何かしらの軟膏を使いましょう。